布沢棚田の芸術祭(2021,10,31)
福島県二本松市布沢の集落にある「遊良の里」にて粘土ワークショップに講師として招いていただきました。 こちらは社会芸術とのご縁で、ここ数年参加させてもらっています。(今年は社会芸術のHさん、ダンサーのSさん、私の合計3名で参加)
今年は布沢の棚田が国の指定棚田地域されたことを記念して「里の恵みの感謝祭」と合わせて「布沢棚田の芸術祭」が開催されました。
かかしコンクール、棚田の生き物写真展、ワークショップ、餅つきなど内容も盛り沢山。そしてダンサーSさんによるのかかしのパフォーマンス。
前日に福島に入り遊良の里に宿泊。毎度のことながら、とても美味しいお食事が心躍らせられます。ホストの菅野さん一家の他にも都内からの宿泊された方々との語らい、本当に魅力的な方々が集まるところで、笑いが絶えない夜となりました。
ワークショップは2手に分かれ、1つは器などを、もう1方では20kgの粘土の塊から形を作り出し、最終的には積み重ねて「籾殻くん炭」を作るダクト(煙突)となります。
今年も力作揃い。 畑には過去の作品群が並び、籾殻くん炭焼きを行いました。 白煙の登る中でのお祭りに沢山の人が訪れ、大地の恵に感謝するにふさわしい1日となりました。
大地の狼煙とワークショップ@福島(2020.12.5-6)
3.11後、福島県も甚大な被害を被りました。そして今もなお原発問題を抱える中、人々は懸命に模索しながら活路を見出そうとしています。その中で、私たちは1つの出会いに恵まれました。福島・二本松市で有機農業を営む菅野正寿氏です。「“有機”は農法だけでないんです。人と人との関係を含めて、地域を作っていくもの。それが本当の有機だと思って、農業をやっています(菅野)」
農とアート。これを繋ぎ共に作っていくことも有機の1つ言えるのではないでしょうか。そのような思いから始まったこのダクトアートワークショップも今回で3回目を迎えることができました。20kgの粘土を用いてダクトを作るワークショップ、そしてそれをもち帰り、上り窯にて焼成後再び福島へ。布沢の「野良のアート」として道路脇に設置され、地元の道ゆく人を楽しませています。
ワークショップに加え、田んぼにて野良の藝術「大地の狼煙」のアートワークと投影実験、ドイツに住むアーティストとのオンライントークを行いました。
1、2回目のWSで作ったダクトを用いた「籾殻くん炭焼き」の様子(ドローン撮影)
翌朝の様子
ダクトワークショップ
くん炭焼き
着火後
過去のワークショプ作品
鎮火作業
ws後、菅野さんご家族が餅つきを企画。こちらで作った野菜や汁物、納豆もちなどが参加者皆さんにふるまわれた。青空のもとで食べたものはどれも美味しく、最高な1日となりました。